卒園にあたり、子どもたちとこの絵本を読みました。園長が買ってくれた絵本のひとつです。
「SDGsを調べていたらこんな素敵な本に出逢ったよ。」と持ってきてくれました。
お楽しみ会で取り組んだ「SDGs わたしたちにできること、今日もありがとう、明日もありがとう」の本もその一つでした。一年間SDGsに取り組んできて、最後に子どもたちに伝えたいことがこの絵本に書いてありました。
一年間、子どもたちといろいろな経験をしてきました。子どもたちも私たちも学ぶことがたくさんありました。日常の中にも、行事の中にもたくさんのSDGsがありました。「今ある日常が当たり前のことではなく、奇跡なんだ。だから一日一日を大切に、一人一人が自分を大切に生きていこう。そのことを未来に伝えていこう。」
今はまだ幼くてたくさんのことは言葉にしては言えないかもしれないし、感じたことを心で受け止めることも難しいかもしれません。でも大きくなって、「あー、保育園の時にやったな。なんか嬉しかったな。自分はできるんだ!」と思い出すこともあるかもしれません。そのことが子どもたちの心を助けてくれると信じています。
誰だって得意なこともあるし、苦手なこともあります。それは大人になってもずっと感じていく事です。でも得意なことを伸ばし、苦手なことを誰かに助けてもらうことでカバーしてもらう事で私たちは人生をしっかりと生きていけるのだと思います。
この絵本がそのことをわかりやすく教えてくれました。
お父さん、お母さん、保護者の皆さんにも出逢っていただきたくて、卒園にあたりこの絵本を子どもたちからご家庭へプレゼントします。
どうか一緒に読んでください。読んであげてください。お願いします。
「すきなこと にがてなこと」
すきとにがてでつながる世界、「すき」も「にがて」も
ありのままでいい。ちがいが輝く世界を描く。
すきとにがてで世界中が繋がっているみたい・・・
WBCの野球も世界中に感動を与えました。誰かが不振で打てないときは、誰かが打つ、「大丈夫だよ。そんな時は・・」と声をかけ、励まし続ける。自分が任されたところはしっかり守り、ミスをしたらお互いにカバーする。「大丈夫だよ、僕に任せて」そして、打てるようになったら次は自分が人のために、チームのために打つ、ミスをカバーしてもらったら、次は自分がカバーする人になる。できない事を批判したり、責めることはありません。
優勝も素晴らしかったのですが、何と言ってもチーム力が素晴らしかったです。日本人にしかできない、「繋がり」が優勝を呼び、世界に感動を与えたのです。ぞうぐみの子どもたちが成長していく中で、このように生きることをどんな場面でもいいので経験できるといいなと思います。
この絵本の購入代金は子どもたちが一年間、SDGsの気持ちを繋いで得たお金で買いました。一冊1,540円×15冊=23,100円、こどもたちが大きな声で一生懸命に伝えた気持ちをお金で買っていただきました。
農家さんからはサツマイモを提供していただきました。規格外の商品だから売れ残ったらもったいないから食べてくれない?とサツマイモをいただきましたが、いまは食べ物が廃棄され「もったいない」ことが多いことに心がいたくなっていたので、これはチャンス!農家さんも助けられる、SDGsだ!少しでも私たちにできることをしよう、はじめの一歩だ。」と考えぞう組さんにそのことを話し、「ぞう組みんなでSDGs、農家さんの力になろう!」と売ることにしたのです。その時のお芋の売り上げが絵本の代金の一部になりました。
毎月作る、EM液「EM菌はいかがですか?一本100円です。みんなで地球をきれいにしましょう。!」とぞう組の子どもたちが大きな声で売ると喜んで買っていただきました。購入していただき、EM液を使ってくださり、ありがとうございました。今月は子どもたちの活動を知り、一本150円で全部購入したいという方が現れ、その代金もこの絵本代になりました。いろいろなつながりがSDGsです。私たちのやることはほんの小さなことかもしれませんが、私たちだって、何かができるのです。絵本を読み、誰かに伝えたくなったら繋いでいただけると幸いです。