今日は暖かく、年長クラスと2歳児クラス合同で明日のどんどやに使う、流木を拾いに海岸まで歩いていきました。
年長児が2歳児の手を引いて歩いて行ってくれました。
その時にたくさん「言葉」の楽しさや大切さを感じました。
まず楽しさですが・・・
その1
歩いて行っていると地面になにか動物がけがをしたような血のような跡がありました。
その時の年長児の会話です。
Aちゃん「わあ、なにかけがしているね。」
Bくん 「ニワトリかもしれないね。」
Aちゃん 「こんなところにニワトリがいるわけないじゃない。」
Bちゃん 「わからんよ。おるかもしれんし。」
保育士A「そうだね。隠れていてニワトリがいたかもしれんね。」
保育士A「前は保育園にもニワトリいたよね。でもイタチに全部食べられたもんね。」
Aちゃん「あんなにたくさんたまごを生んでくれていたのにね。」
Bくん 「えっと、イタチってなんだっけね?」
Aちゃん「イタチって、ほら、海にいる小さい魚よ。」
保育士A「それってイリコのこと?」
Aちゃん「あっ、そうだった(笑)イタチってどんなんだっけ?」
保育士A「なんかね。きつねさんに似ている感じの小さい動物。」
Aちゃん「そっか(笑)」
もうかわいくてかわいくて。イタチとイリコを間違えてしまったAちゃんですが、自分の間違いを指摘されても笑っている
かわいさ。
海にいるイリコが陸上にいるにわとりを襲えることもあり得ないことですが、本当にかわいかったです。
ファンタジーでした。
その2
海岸にいくには道路を渡らなくてはいけません。
保育士B「ここは車が通る道路だからさーっと渡ります。」
・・・・・・「さーっと」か・・・2歳児の子どもたちには伝わるかな?・・・・・・
と思っていたら
Bくん「あのね。忍者みたいに走って渡るよ。」
と手を繋いでいる2歳児のお友だちに言っていました。
Aちゃんは「車が来るからね、走って渡るよ。」
と伝えてくれていました。
なんてわかりやすい伝え方だろうと感心しました。
「忍者みたいに走って」、や「走って渡るよ」の言葉は具体的で年齢の低い子どもたちへの説明としては
とても理解しやすいものでした。
保育士Bにも話をし、言葉の伝え方の大切さを子どもたちから学んでもらいました。
その3
帰り道・・2歳児さんが歩くのが遅くなり、ついに止まってしまいました。
何しているのかな?と思って見たら、来ていたジャンパーのファスナーが外れてしまい、一生懸命にもとに戻していたのです。
それに一生懸命で足が止まってしまったのです。
一緒に歩いていた年長児のCくんは2歳児さんの困りごとよりも自分の歩く順番を守ることを優先し、2歳児さんの手を離し、置いていってしまったのです。
それに気づいたBくん
「俺たちがおにいちゃんだけんCくんがファスナーをはめてやればよかったじゃん。」
そういわれてハッとしたCくん、2歳児さんのところまで戻ってきてファスナーをはめてくれました。そして手を繋いで歩いてくれました。
列を乱さずに歩こうとしてくれたCくんの気持ちもわかります。
でも、Bくんのしっかりした伝え方に感心しました。
2歳児さんが安全な方を歩けるようにするのですが、その時の子どもたちの伝え方にも感心しました。
「ねえ、Dちゃん、こっちが車が来るから2歳児さんを反対側にしてあげたほうがいいんじゃない?」
っていうのです。こうしなさい!!っていうのではなく「私はこう思うけど、あなたはどう思う?」みたいな語りかけがすごかったです。
こういういい方ならばけんかは起きないなって思います。
Dちゃんも「そうだね。」と応じて車が来ない方に2歳児さんを移動させてくれました。
ちゃんと言葉で伝わります。
ほんの30分の活動の中に素晴らしい言葉の力を発見しました。そして学びました。
ありがとう、ぞうぐみさん。
今日もとてもいい日でした。