先日、「こんにちは~」と懐かしい声がしました。
振り返ると卒園児の保護者さんでした。きれいなお花を作りながら、人の喜びを自分の喜びとされている方です。
お子さんが卒園してもう10年が過ぎ、一番上のお子さんのお孫さんがいらっしゃる方ですが、ずっと慈愛保育園を応援してくださっていて、
子どもたちのことや職員のこともいつも気にかけてくださっている方です。本当にありがたいことだと思います。
その方から「これを子どもたちに」と一冊の本をいただきました。
それがこれです。
ガーナのとある村では、子どもたちはごみ集めをしてお金をもらっているそうです。一日働いて日本円で約20円です。
日本やいろいろな国から集まった電子機器のごみを燃やして、有害な煙が出るにも関わらず、自分の健康を脅かすにも関わらず、このゴミ集めが仕事になり、お金になるのだそうです。
その現状を知った画家の長坂真護氏がガーナのとある村の方々が有毒な煙を吸わずにすむように、自分の健康を害せずにすむようになどの想いから支援をしようと絵本を描かれたそうです。
「この本を買うことがガーナの方々の支援になるから買ったとたい。だけん、慈愛保育園にも寄贈させてください。」
と持ってきてくださったのです。
子どもたちと「繋ぐ・・・SDGs、私たちにできること、今日もありがとう、明日もありがとう」と一年間活動していますが、慈愛の保育で繋がれた縁で、私たちにできることを教えてくださり、感謝の気持ちを改めていろいろなことに向けることが出来ます。」
「20円もっていたらあなたは何を買いますか?」
本当に何を買うのでしょう。
私たちにはもしかしたらたった20円かもしれませんが、世界のどこかで20円を稼ぐために命を懸けている方々のもいるのです。
絵本はいま各クラスに回って担任が読み聞かせをしています。
とても考えさせられる絵本です。
ありがとうございました。