上天草の慈愛保育園 ,熊本県上天草市大矢野町中の慈愛保育園は、子供たちの自主性を育てる保育園です。

令和3年度ぞう組さん、ご卒園おめでとうございます。

5G~生きる力を育む~(自愛・自主性・自分軸・自立・自信)
「あなたがあなたを好きになっていく、自愛の心、そしてあなたが主役であるという自主性、しなやかな自分軸に、決めたことにチャレンジし続ける自立の姿勢、今の自分を信じてあげる自信、あなたの中にちゃんとある5つの種を大切に、大切に育んでいこう。」

そのテーマで一年間慈愛保育園を引っ張ってくれたぞう組さんが卒園しました。
17人、力を合わせて一生懸命に頑張ってくれました。
ありがとう。

くまもん

おじいさんの木

卒園記念品

ふぁいぶじいちゃん

繋ぐ

卒園式の様子はお知らせできませんが心を込めて会場設営をさせていただきました。

1

2

3

4

5


ぞう組最後のクラスだよりです。

4年前に亡くなった前園長先生が園長としていらっしゃった4年前、ぞう組の子どもたちは、赤ちゃんでした。前園長先生が抱っこした最後の園児でした。17人の中にはまだ入園していなかった子どもたちもいますが、この子どもたちが卒園してしまう今年度を大きな節目と考えて一年間、子どもたちと過ごしてきました。
その為、大きな目標を掲げて頑張ってきました。全園長先生の意志を繋いでいくことが子どもたちが幸せになることだと信じています。未来の子どもたちのためになることだと思います。
5G「生きる力を育む」自信・自分軸・自愛・自主性・自立、ちょっと難しい、けれど、とても大切な事それを子どもたちにも保護者の皆様にも伝えていこうと過ごしてきた一年間でした。

コロナウィルス感染症の影響ですべてに関して普段通りにできない事もたくさんありましたが、子どもたちは本当によく頑張り、楽しんでくれました。保護者の皆さんのご理解、ご協力があったからこそできました。
ありがとうございました。

お楽しみ会で披露するはずだった劇遊び「おじいさんの木」(5G~生きる力を育む~)で子どもたちの5Gの成長、繋がりを表現しています。残念ながらお楽しみ会でご披露することはできませんでしたが、今日の卒園式の園児入場及び園長式辞としてご披露します。本来であれば、園長が式辞を申し上げるところですが、「おじいさんの木」の中に園長のお話したいことが全部入っております。時間短縮のためもあり、園長式辞を劇中のナレーションで代読させていただきますことをご了承ください。

卒園を前にして、先日こんなことがありました。

給食の時間、お茶をこぼしてしまった友達がいました。靴下、床と結構ぬれてひとりで掃除をしようと雑巾をとりに行っていました。顔はちょっと困り顔・・・他の子どもたちは黙々とご飯を食べていました。いつもは友達が困っていると手伝ってくれるのに今日は誰も動こうとしません。担任は子どもたちが自分から動くのを待っていたのですが、お代わりをもらいに来たA先生はその子が困っているのを見て、まず手伝ってくれました。誰か子どもたちの中から手伝ってくれる人が出てくるのを待ちながら・・・でも相変わらず、誰も何もしません。担任も手伝ってみました。それでも誰も動きません・・・さあ、話そうかと思ったときA先生が
「なんで誰も手伝おうとしないの?困っている人がいるでしょ!!」とぞう組全員に話してくれました。
「困っている人を手伝おうとしない、声も掛けない、それでいいの!」と子どもたちに言ってくれました。

そのあとみんなで話し合いました。「いつもはできるけど、今日はできないではいけない。」「人が困っているのに声も掛けないのはいけないと思う、みんなはどう思うか?と・・」
子どもたちも自分の意見をいろいろと言ってくれました。困っていると思ったらまず「大丈夫?手伝おうか?」そう声を掛けようと話し合いで決めました。

数日後、同じように給食のスープをこぼした友達がいました。みんな声を掛け、数人が手伝い、あとの人は見守る・・みんなが困っている人に対して気持ちを届けてくれました。そして驚いたのはBちゃんの言葉です。
「A先生、あのね、今日スープをこぼした人がいたんだよ、でもね、この前A先生が怒ってくれたおかげでみんなで手伝うことが出来たよ。」って言ってくれたのです。Cくんは「俺も手伝おうかっていったけど、みんなで動くと大騒ぎになるけん、座っていたよ。」と。話してくれたA先生に対して「ありがとう」って言っているかのようでした。そのことが担任はとても嬉しかったです。A先生も嬉しかったと言ってくれました。

困っている人を助けた自分を好きになり、自分から動けた自主性を認め、自分軸をしなやかにして人の考えを受け入れ、そのうえで自分たちの気持ちを伝えようと自立の心でチャレンジした、それができたことで自信となった。まさに「5G」子どもたちの中にちゃんと育った5つの種、大切に大切に育んできた、5つの種が芽を出したところを見せてもらいました。心から子どもたちに感謝しました。
こんなに素敵な子どもたちとすごさせていただいて本当にありがとうございました。担任も成長できました。

6